きみは、俺のただひとり ~神様からのギフト~
シーナはリデルの茶色の瞳が赤くなったところは見たことがない。
だが、手を当てて貰うと体が楽になる優秀な看護士だと一部では有名なんだ、とシェリーから聞いた覚えはあった。
北大陸は、ここからは遥か遠い。
どんな所なのか、シーナには想像さえつかない。
女が言うにはデイヴは移住者だが、シーナから見ても彼はこの国の人間だ。
死んだ彼の妹は、北大陸の人間と結婚したのだろうか。
治療士の伯父が治せない姪の病気。
それを治せる北大陸出身の老婆。
老婆が使う力とは何だ……
リデルは老婆と同じ様に、手を当てて……
「……その婆さんは、もしかして……魔女?」
女はそれに答えず。
「これで全部だよ、あたしは聞いた事や見た事を並べただけさ。
婆さんの事も魔女なんて言ってない。
不思議な力を使うと言っただけ。
……後は自分で考えな」
だが、手を当てて貰うと体が楽になる優秀な看護士だと一部では有名なんだ、とシェリーから聞いた覚えはあった。
北大陸は、ここからは遥か遠い。
どんな所なのか、シーナには想像さえつかない。
女が言うにはデイヴは移住者だが、シーナから見ても彼はこの国の人間だ。
死んだ彼の妹は、北大陸の人間と結婚したのだろうか。
治療士の伯父が治せない姪の病気。
それを治せる北大陸出身の老婆。
老婆が使う力とは何だ……
リデルは老婆と同じ様に、手を当てて……
「……その婆さんは、もしかして……魔女?」
女はそれに答えず。
「これで全部だよ、あたしは聞いた事や見た事を並べただけさ。
婆さんの事も魔女なんて言ってない。
不思議な力を使うと言っただけ。
……後は自分で考えな」