きみは、俺のただひとり ~神様からのギフト~
「そこで」と一旦、話を切ったテリオスは、1度お茶を口にして長い話で渇いた喉を潤して、そして唐突に。
「マイア、お前、北へ行ってくれないか」と言った。
「……俺が北に? どうして」
ジェレマイアはシェイマスに到着したばかりだ。
それなのに、テリオスは直ぐに北へ発て、と言う。
納得出来ないジェレマイアに、テリオスはテーブルの端に用意されていた文箱から紙を取り出して、さらさらと字を書き、彼に見せた。
それを見せられたジェレマイアは一瞬息を止めた。
「何て書いてあるか、お前には読めるよな?
お前は北大陸のこの国の言葉を、ずっと6年間独学で勉強していた。
それは、彼女のためなんだろう?
いつか、彼女が望めば、北へ行くつもりだったんだな?」
テリオスが書き、ジェレマイアに見せたその紙には。
北大陸の大国グーレンバイツ帝国の文字で、リデルの名前が書かれていた。
「お前はグーレンバイツ語を話せて、文字も読める。
……マイア、俺は本当にお前に会いたかったよ。
俺のためにも北へ行ってくれるよな?」
「マイア、お前、北へ行ってくれないか」と言った。
「……俺が北に? どうして」
ジェレマイアはシェイマスに到着したばかりだ。
それなのに、テリオスは直ぐに北へ発て、と言う。
納得出来ないジェレマイアに、テリオスはテーブルの端に用意されていた文箱から紙を取り出して、さらさらと字を書き、彼に見せた。
それを見せられたジェレマイアは一瞬息を止めた。
「何て書いてあるか、お前には読めるよな?
お前は北大陸のこの国の言葉を、ずっと6年間独学で勉強していた。
それは、彼女のためなんだろう?
いつか、彼女が望めば、北へ行くつもりだったんだな?」
テリオスが書き、ジェレマイアに見せたその紙には。
北大陸の大国グーレンバイツ帝国の文字で、リデルの名前が書かれていた。
「お前はグーレンバイツ語を話せて、文字も読める。
……マイア、俺は本当にお前に会いたかったよ。
俺のためにも北へ行ってくれるよな?」