きみは、俺のただひとり ~神様からのギフト~
リデル自身が着飾る事にそれ程興味がないので、流行りの服は持っていない。
お金が無いわけではないが、仕事もあるし、今週末の結婚式に間に合うように、買いに行く時間もない。
肌触りの良い、飽きのこない、質のいいもの、そんな基準で洋服を選ぶと、どうしてもベーシックで、どれもが似たような代わり映えしない地味な服になる。
シェリーの結婚式に着ていこうと予定していたワンピースも、リデルの中では一張羅だが、流行りのデザインではない。
「ドレスは、リデルにこだわりが無ければ……
良かったら、わたしが仕立てたドレスを着て貰えない?
披露宴で着たくて縫ったんだけど、お義母さんが素人が作ったドレスなんて恥ずかしいから止めて、って」
シェリーが1針1針に心を込めて縫い上げたドレスを、そんな風に言うなんて!
これはチクチクどころじゃない。
グサリと刺しに来てる。
愛するマーティンの母親だとしても、そんな事を言われて、よく彼女は我慢したと思う。
「シェリー……あなた大丈夫?
マーティンのお母さんと上手くやっていける?」
「ええ、大丈夫。
心配させてごめんね?
それより、そんな素人が作ったドレスだけど、リデルに着て貰えたら、少しは報われる気がするの。
やっぱり、無理?」
シェリーは義母とのこれからについては、余り語りたくないようだ。
ガイルズ家の嫁姑関係について、リデルにはどうすることも出来ないが、無意識に目の前に座る彼女の手を握っていた。
お金が無いわけではないが、仕事もあるし、今週末の結婚式に間に合うように、買いに行く時間もない。
肌触りの良い、飽きのこない、質のいいもの、そんな基準で洋服を選ぶと、どうしてもベーシックで、どれもが似たような代わり映えしない地味な服になる。
シェリーの結婚式に着ていこうと予定していたワンピースも、リデルの中では一張羅だが、流行りのデザインではない。
「ドレスは、リデルにこだわりが無ければ……
良かったら、わたしが仕立てたドレスを着て貰えない?
披露宴で着たくて縫ったんだけど、お義母さんが素人が作ったドレスなんて恥ずかしいから止めて、って」
シェリーが1針1針に心を込めて縫い上げたドレスを、そんな風に言うなんて!
これはチクチクどころじゃない。
グサリと刺しに来てる。
愛するマーティンの母親だとしても、そんな事を言われて、よく彼女は我慢したと思う。
「シェリー……あなた大丈夫?
マーティンのお母さんと上手くやっていける?」
「ええ、大丈夫。
心配させてごめんね?
それより、そんな素人が作ったドレスだけど、リデルに着て貰えたら、少しは報われる気がするの。
やっぱり、無理?」
シェリーは義母とのこれからについては、余り語りたくないようだ。
ガイルズ家の嫁姑関係について、リデルにはどうすることも出来ないが、無意識に目の前に座る彼女の手を握っていた。