きみは、俺のただひとり ~神様からのギフト~
21 クラーク
「卒業しても、ふたりの愛は変わらないわ」
そんな綺麗事を言ったシーナは、直ぐに連絡をくれなくなった。
はっきり言葉にして、別れを告げられたのでは無いが、この状況はそういうことなんだろうな、と大人ぶってクールな男を気取っていたクラークは、自分からは連絡しなかった。
シーナ目当てで入部したボランティア部で、次の彼女を作ろうと思った。
ボランティア部は部内の恋愛発展件数が他の部に比べて格段に多いので、密かに恋愛部と揶揄されていた。
最初からシーナやシェリー・オドネルのように、それが目的で入部した女生徒も多いから、焦らなくても次は直ぐに見つかると思っていた。
そんなクソみたいな別名で嗤われている部内にも、全く恋愛に関わろうとしない奴等も居て。
医療科のリデル・カーターもそんな1人で、真面目に活動に精を出していた。
リデルはこの国では珍しい黒髪の持ち主で。
一見地味だが良く見ると、その肌は透き通るように白く、目鼻立ちも派手ではないが整っていて。
これは学生時代はシーナみたいに目立たなくても、大人になればしっとりした色気が出る女だと思った。
最初はそんな風に、自分だけがその魅力に気が付いたのは、他の奴等とは経験値が違うからな、としたり顔でリデルを分析して。
そんな綺麗事を言ったシーナは、直ぐに連絡をくれなくなった。
はっきり言葉にして、別れを告げられたのでは無いが、この状況はそういうことなんだろうな、と大人ぶってクールな男を気取っていたクラークは、自分からは連絡しなかった。
シーナ目当てで入部したボランティア部で、次の彼女を作ろうと思った。
ボランティア部は部内の恋愛発展件数が他の部に比べて格段に多いので、密かに恋愛部と揶揄されていた。
最初からシーナやシェリー・オドネルのように、それが目的で入部した女生徒も多いから、焦らなくても次は直ぐに見つかると思っていた。
そんなクソみたいな別名で嗤われている部内にも、全く恋愛に関わろうとしない奴等も居て。
医療科のリデル・カーターもそんな1人で、真面目に活動に精を出していた。
リデルはこの国では珍しい黒髪の持ち主で。
一見地味だが良く見ると、その肌は透き通るように白く、目鼻立ちも派手ではないが整っていて。
これは学生時代はシーナみたいに目立たなくても、大人になればしっとりした色気が出る女だと思った。
最初はそんな風に、自分だけがその魅力に気が付いたのは、他の奴等とは経験値が違うからな、としたり顔でリデルを分析して。