WHITE PRINCESS
―――――…
「ねえ隼士〜!
ランプはここでイイよね?」
「おお!頼む!」
優しいオレンジ色の光をもつ
隼士のお気に入りのランプを
まだホコリひとつない
寝室の床にそっと置いた。
まだ何も始まっていない
私達の夢の生活。
家具を置く度に
少しづつ現実のものとなっていく。
真っ白な部屋。
真っ白な愛。
“二人はこれから
もっと強く結ばれる――…
隼士の側に
少しでも長く居たい。”
これが半年前
同棲を決めた時の私の気持ち。
“二人の明るい未来”を
信じる私を信じていた。
―――――……