WHITE PRINCESS
「ふ〜。お友達の方ですか?」
一人の若いナースが話かけてきた。
他のナースは出て行った。
「はい…‥。
急にどうしたんだろ…。
いつもはこんな子じゃないんです。
強くて、何でも一人で
こなしちゃうような子で‥…」
「そう…‥。
よっぽど彼氏さんが
好きだったんですね…」
「はい。寛貴君、
どうして結衣に会ってあげないんだろ…
凄く優しい人なのに‥…」
するとナースが顔を歪め、
私を見つめた。
「鳴宮さんのお友達ですよね…?」
「え?‥…はい。」
「何も聞いてないんですか?」
「何もって…‥?」
ナースは急に悲しそうな顔をして
静かに教えてくれた…‥。
「鳴宮寛貴さんは
二週間前、お亡くなりに
なられました…‥。」
――――
――――――‥…