WHITE PRINCESS
over
暖かい暖房の風が心地良い車内。
「おめー、帰って来るなら前もって連絡しろよな。急すぎんだろ。」
隣で運転する翔平は、ふてくされた顔して言った。
「たった2日じゃない。急に帰ってきて困る事なんてある?」
2日ぶりに会うのに、翔平のその顔が気に入らない私は、少し生意気に言った。
「あれ?2日だったか?もっと長く感じた…‥―――っ。」
自分で言った言葉に、後から自分で照れていた翔平が、
「―――てか!お前のせいで仕事遅れそうだろ!」
「えっ?別に頼んでなんか――」
「ウソだよ。」
意地悪だけど、優しい翔平が………‥
好きなんだ。