鬼隊長は元お隣女子には敵わない~猪はひよこを愛でる~
誤魔化された気がするし、公務員といってもいろいろなので気になるところだが、その笑顔はこれ以上なにも聞くなと押しが強くてスルーしようと決めた。
「ひなちゃんは今、どうしてるの?」
「あ、銀行員してます」
私の職業は隠す必要がないので正直に答える。
「どこの?」
「えっと……」
勤め先の支店まで教えると猪狩さんは少し驚いた顔をした。
「そこ、うちの近くだ」
「え、ほんとですか!?」
まさか、そんな近くに憧れのお兄ちゃんが住んでいるなんて思いもしなかった。
もしかして今まで、すれ違ったりしていたんだろうか。
「そっかー、あそこにひなちゃん、勤めてるんだ。
じゃあ、口座作って給料の振り込みもそこにしようかな」
いたずらっぽく彼が、片目をつぶってみせる。
もうアラフォーだというのに相変わらず格好よくて、頬がほのかに熱くなった。
「いいですよ、そんな」
「んー、ひなちゃんが俺の金、管理してくれてるんだと思うと安心だしさ」
社交辞令だとは思うが、そう言ってくれるのが嬉しかった。
お式の時間が近づき、連絡先を交換して猪狩さんと別れる。
「ひなちゃんは今、どうしてるの?」
「あ、銀行員してます」
私の職業は隠す必要がないので正直に答える。
「どこの?」
「えっと……」
勤め先の支店まで教えると猪狩さんは少し驚いた顔をした。
「そこ、うちの近くだ」
「え、ほんとですか!?」
まさか、そんな近くに憧れのお兄ちゃんが住んでいるなんて思いもしなかった。
もしかして今まで、すれ違ったりしていたんだろうか。
「そっかー、あそこにひなちゃん、勤めてるんだ。
じゃあ、口座作って給料の振り込みもそこにしようかな」
いたずらっぽく彼が、片目をつぶってみせる。
もうアラフォーだというのに相変わらず格好よくて、頬がほのかに熱くなった。
「いいですよ、そんな」
「んー、ひなちゃんが俺の金、管理してくれてるんだと思うと安心だしさ」
社交辞令だとは思うが、そう言ってくれるのが嬉しかった。
お式の時間が近づき、連絡先を交換して猪狩さんと別れる。