鬼隊長は元お隣女子には敵わない~猪はひよこを愛でる~
甘美な重低音が鼓膜を揺らす。
まるでそれに酩酊したかのように黙って頷いた。
彼の手が私の肩を掴む。
見上げて眼鏡の向こうに見えた瞳は熱を孕んで潤んでいた。
誘うように顔を上げ、目を閉じる。
すぐに薄いけれど形のいいあの唇が私の唇に触れるのがわかった。
たったそれだけなのに、幸せな気持ちが私を包んでいく。
少しして唇が離れ、まぶたを開けるとまだ満足していない彼の顔が見えた。
もっとしてもいいよと再び目を閉じる。
何度も何度も触れるだけの口づけがもどかしくて、自分からねだるように唇を開いていた。
彼も同じ気持ちだったらしく、すぐに侵入してくる。
夢中になって猪狩さんを求め、猪狩さんも夢中になって私を求めてくれた。
彼の腕が私の身体にかかり、ぐいっと自分のほうへと引き寄せる。
次第に身体は傾いていき、気づいたときにはソファーに背中がついていた。
「ひな……」
私の頬に触れ、見下ろす猪狩さんの視線が熱い。
やはり、そうなるのだと期待したものの。
「今日はここまでな」
「ふがっ!?」
いきなり鼻を摘ままれ、変な声が出た。
「なにを期待してたんだ?」
「うっ」
まるでそれに酩酊したかのように黙って頷いた。
彼の手が私の肩を掴む。
見上げて眼鏡の向こうに見えた瞳は熱を孕んで潤んでいた。
誘うように顔を上げ、目を閉じる。
すぐに薄いけれど形のいいあの唇が私の唇に触れるのがわかった。
たったそれだけなのに、幸せな気持ちが私を包んでいく。
少しして唇が離れ、まぶたを開けるとまだ満足していない彼の顔が見えた。
もっとしてもいいよと再び目を閉じる。
何度も何度も触れるだけの口づけがもどかしくて、自分からねだるように唇を開いていた。
彼も同じ気持ちだったらしく、すぐに侵入してくる。
夢中になって猪狩さんを求め、猪狩さんも夢中になって私を求めてくれた。
彼の腕が私の身体にかかり、ぐいっと自分のほうへと引き寄せる。
次第に身体は傾いていき、気づいたときにはソファーに背中がついていた。
「ひな……」
私の頬に触れ、見下ろす猪狩さんの視線が熱い。
やはり、そうなるのだと期待したものの。
「今日はここまでな」
「ふがっ!?」
いきなり鼻を摘ままれ、変な声が出た。
「なにを期待してたんだ?」
「うっ」