姫LOVE
「嫌だよぉ。めんどくさいし、自分で行ってこれば?」
「だって俺もめんどくさいし。」
何コイツ。めっちゃ自己中じゃん!
腹立ってくる~・・・。
「だからって何であたしなの?!」
お互いに近付き、口論する。
もぉ、本当は素直に行ってきます。なんて言ってみたいのに。
「もぉー・・!」
その時だった。
一歩近づこうとしたけど、机の角にひっかかりこけてしまった。
あたしを支えようとした望夜はあたしの下敷きになり、こけて、
奇跡的にお互いの口が重なってしまったのである―
ガラッ―
「マジ体育しんど・・・」
「キャー!!!!!!!!!!」
タイミングよく帰ってきた女子が、
この光景を見てしまったのである―