【4】線と線を繋ぐもの
 ヤヌアルも、いっつも下を向いて歩いてたんでしょう?


 ──それは、突然の出来事であった。

 ヤヌアルの耳元で、女の子がそう、囁いた。

 吐息を感じる。


 びっくりして瞬きをすると、さっきまでそこにいた女の子の姿が、忽然と消えていた。

 



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