幼なじみは、私だけに甘い番犬
究極の選択
(椰子視点)

 4月7日、始業式前日の16時過ぎ。


 新年度を祝うように桜が満開に咲きほこる中。
 私・倉木(くらき) 椰子(なこ)は、親友の雪村(ゆきむら) 琴乃(ことの)とショッピングモール内のカフェにいる。

 今日は私(椰子)の18歳の誕生日ということもあって、琴乃とバースデーデートを満喫中。
 母親と18時までに帰宅するという約束になっているため、帰る前にちょっと休憩しているところ。
 

 私は色素の薄い髪色で、元々はもんっっっのすっっっごい癖のある天然パーマ。
 高校に入学したのを機に、ヘアアイロンでストレートに伸ばす術を身につけた。

 最近では湿気が酷くなければ、ふんわりストレートの髪を維持できるまでに。

 ちなみに、幼少期のあだ名は『らいおん丸』。
 ね? 全然可愛くないあだ名でしょ?

『トイプードル』とか『ポメラニアン』とかの方がよくない?
 いや、そもそも天パであだ名をつけられるのがアウトか。


 性格は少し内気で人見知りが激しく、結構泣き虫。
 勉強は中の上くらいで、運動は平均並み。

 くりくりの大きな瞳は少し茶色がかっていて、日に焼けると肌が真っ赤にただれるから、一年中日焼け止めは欠かせない。

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