救う気ゼロの大魔法使いは私だけに夢中。~「迎えに来るのが遅くなってごめんね」と助けてくれた見知らぬ美形に話を合わせてみたら~
14 狙われる理由
「膨大な魔力を持つ者の体を喰えば、魔物たちは力を増す。つまりは、そういうことらしい」
「魔物たちは……その、ルーファスを狙って、攻撃を仕掛けて来ていたと?」
紫の瞳には悲しみも何の感情も見られない。いや、彼はこの出来事による感情を殺すようにして来たのかもしれない。
いつの頃からか、気が遠くなってしまうほどの、大昔から。
「だから、まあ、僕が産まれて……しまったことによって、故郷は滅んでしまった……ああ、気にしないでくれ。もう……何年も、年数も数えられないくらいに、遠い昔のことだ」
「魔物たちは……その、ルーファスを狙って、攻撃を仕掛けて来ていたと?」
紫の瞳には悲しみも何の感情も見られない。いや、彼はこの出来事による感情を殺すようにして来たのかもしれない。
いつの頃からか、気が遠くなってしまうほどの、大昔から。
「だから、まあ、僕が産まれて……しまったことによって、故郷は滅んでしまった……ああ、気にしないでくれ。もう……何年も、年数も数えられないくらいに、遠い昔のことだ」