リアル・アクション・アプリ
仲間
【R‐リアル】が指定してきた1時間が経過したとき、参加した全員のスマホにクリア通知が届いていた。
「明日はどんな通知が届くんだろうな」
昼休憩時間中、私と昇は図書室へやってきていた。
それぞれに気に入った本を選んで隣同士に席に座った瞬間に、昇がそんな質問をしてきた。
「さぁ、わかんないけど学校にいないときの方がいいな」
今日はホームルームが始まる前に通知が来たからよかったけれど、先生のいるときにスマホが鳴るのはやっぱり嫌だった。
「また運動系ならいいのにな」
なんて、昇は美穂が怒りそうなことを言っている。
「そんなことより、なんの本を選んだの?」
「都市伝説詰め合わせ本」
「またそんな怖そうなの読むの?」
昇のは小学校の頃から友達で、昔から怖い話が大好きだった。
それは中学生になった今でも変わっていないみたいだ。
「そういう瞳はまた恋愛小説か? よく飽きないなぁ」
お互いに呆れ顔を浮かべ、そして同時に吹き出した。
周りの目を気にしてクスクスと声を殺して笑う。
私と昇は互いに読書が大好きで、暇さえあればこうして一緒に図書館に足を運んで本を読んでいる。
読み切れなければそれを借りて帰るのだ。