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お墓で見たソレが一体どういう理由でそうなっていたのか。
それを探らなければ先に進めない。

「瞳、今日も学校は休みでしょう?」
翌朝着替えを済ませてリビングへ下りていくと、お母さんにそう声をかけられた。

お母さんが言っている通り、連日の不幸のため数日間休校になることになった。
だけど私は制服姿でいる。
「ちょっと忘れ物をしたから取りに行くだけ。休校前に沢山宿題が出たんだよね」

適当な嘘をついている間お母さんの顔を見ることができなかった。
見れば嘘をついているとすぐにバレてしまいそうで怖い。

お母さんはそれ以上詮索してくることもなく、私は朝ごはんをちゃんと平らげてから玄関を出た。

空は曇っていて、今にも雨が降り出してしまいそうな気配がする。
一段と寒さも深まっているようで、身を縮めながら近くの公園まで歩いた。

今日も洋太さんを含めた4人で合流することが決まっている。
前回と同じようにトイレで私服に着替えをして、出てくると、疲れた顔をした知里が待っていた。

知里は最初から私服姿だ。
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