トライアングル
その日の真夜中、田山に呼び出された。

「智也は相変わらずバカ!」

「突然なんだよ!?」

「なんのために私が舞と同じ班にしたと思ってるのよ…!」

「そんなこと言われても…。」

田山がこんな時間に呼び出してまで、何を言いたいのか全然わからない。

「単刀直入に言うけど、智也は舞をどう思ってるの?」

「どうって…。」

「…舞の事、少しでも興味があるなら守ってやって欲しいの!」

「…えっ!?」

「私は親友だけど、ずっと一緒にいるわけじゃない。だから、智也を男と見込んで…ね。」


…田山の言葉は、俺の心をを決意させた発言だった。

笹倉を女として考えるようになった日だった…。
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