トライアングル
智也が教室から出て、しばくしたあと、そう言って苦笑いした美香。


「…でも智也もまんざらでもないって感じだったし…自分に自信持ってみたら?応援するからさ!」


そう美香は言ってくれた。


「…ありがとう!大好き、美香!!」


親友の言葉に感動した私は、抱きつこうとして…


「だから、気持ち悪いって!!」


…避けられた…。


―私にとってこの始業式が、運命の歯車が回り出した日だったのかも知れない。
“本当の恋”を知るのはまだまだ先のこと―
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