あなたは彼氏…
だって君に触れることができるから。
夏は、半袖のシャツから伸びる細いんだけど適度に筋肉のついた腕に。
冬はブレザー越しに、腕の感触を確かめる。
頬杖ついたまま、目を閉じてる君にそっと触れて『眠っちゃダメ…』って囁いてあげると、伏せられた瞼がゆっくり開いて机に突っ伏したままこっちを向くよね。
君は決まって『ちょっとだけ………ね?』ってこっちを向いたまま眠ってしまうの。
それだけでもう、一日中私のドキドキは止まらないんだよ。
好き……大好き。
言ってしまいたい。
もし勇気を出して告白したら、私の元に来てくれる?
でももし………
私を選んでくれなかったら……………
君は私から離れて行ってしまうんじゃないかって。
今まで通り喋ったり笑ったりできないんじゃないかって。
不安で心配で言えないよ―――――