あなたは彼氏…
『俺、次競技だから…あとよろしく~』
友達が出て言った後。二人きりの保健室。
「手当てするから…座って」
恥ずかしくてドキドキで、消え入りそうな声。
そんな私に、『ごめんね』って痛そうにしながらも笑ってくれた。
『二組のコだよね』
「うん……」
知っててくれた?
すっごく嬉しかったのをまだ覚えてる。
一見冷たそうな目なのに、笑うとフッと優しくなるの。
手当てしてる間中、あなたに触れる度好きが膨らんで………
『ありがと。助かった』
そう言って足を引きずりながら歩いて行く君を見送りながら…………
この日から、私は君が好きになりました―――