あなたは彼氏…






『俺、次競技だから…あとよろしく~』




友達が出て言った後。二人きりの保健室。







「手当てするから…座って」








恥ずかしくてドキドキで、消え入りそうな声。






そんな私に、『ごめんね』って痛そうにしながらも笑ってくれた。








『二組のコだよね』

「うん……」









知っててくれた?









すっごく嬉しかったのをまだ覚えてる。









一見冷たそうな目なのに、笑うとフッと優しくなるの。







手当てしてる間中、あなたに触れる度好きが膨らんで………






『ありがと。助かった』








そう言って足を引きずりながら歩いて行く君を見送りながら…………










この日から、私は君が好きになりました―――









< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop