あなたは彼氏…
あの日以来、沢山いる生徒の中から君を探す毎日。
一瞬でも見れればその日はハッピーで…………
君がテニス部なのも分かって、朝練してる姿見たさに早起きもするようになった。
三年になって初めて同じクラスになって、沢山いろんな事があって益々好きが膨らんで…………
私、今とっても幸せ―――――
でも……ある日気づいてしまったの。
君の隣に可愛いらしい女の子がいることに。
最初は部活の朝練の時。
君の近くにはいつもその娘がいた。
段々と、私の視界の中にもその娘がいることが多くなった。
ある日、決定的な一言。
私の隣で、数人の男の子達とおしゃべりしていた時。
非情にも耳に入ってきた…………
『お前彼女できたんだってな』
『まぁね』
―彼女……?―
『可愛いらしいじゃん』
『ん~可愛いよ。部活の後輩』
『マジ?』
『マジ。一年』
目の前が真っ暗になった。
恥ずかしそうに、でも嬉しそうに話すその声。
顔は……見ること出来なかった。
君が見つめる先には…………私はいなかったんだね。