あなたは彼氏…





もっと早くに、その娘に見つかる前に、告白してたなら…………何か違ってたかしら。









もしかしたら、君の隣に居るのは私だった?











そう思わずにはいられない。













もっと早く勇気を出していたら……















でも違うね。











どれだけ私が勇気を出していても、きっと君の赤い糸が繋がっていたのは私じゃなかった。









その二つ年下の可愛い彼女が君にとって最良の人――――――――






















『あれ?今帰り?』
「あ…うん。委員会で」







珍しく遅くなった下校。
昇降口から薄暗くなった外に出たとこの柱にもたれていた君。
いち早く私に気づいてくれた。






『保健委員?』

「うん…」

『そういえば一年くらい前さぁ、俺世話になったよね。あれのおかげで酷くなんなくて済んだんだよ。二日後に大会あったから、すげぇ助かった。今更だけどサンキューな』







―覚えててくれたんだね……―









嬉しかった。
本当に嬉しかったの。

私の不完全燃焼の気持ち、君に伝えてしまいたくなった。







「あのね、私………」






『まーくん?だぁれ?』









心臓が一気に凍り付いた。







君の向こうからひょっこり顔を出した、小さい可愛いらしい女の子。






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