clock



陸也かあ




「うん、よろしくっ」




振り向くと、夏芽が

驚いたような目で。



いや、夏芽だけじゃない。

他のみんなも



陸也との会話を終えると、


真っ先に近づいてくるのは夏芽。






「波奈。もしかして分かってた?」





その一言になんとなく全てが分かった気がする



「えっと、あれが西山君?」





「うん。波奈、すごいじゃん!」




まさか、あれが西山君だったなんて






西山陸也



今、はっきりと分かったあなたの存在




あれだけ私を苦しめたあなたは


何も知らぬように



まるでイタズラのように現れた。



そして、これからあなたはもっともっと


私を苦しめるという事は





なんとなく、分かっていた事なのかもしれない。







私の初恋は、嵐のように訪れた



本当の春が、今始まった。。。。。。。



< 11 / 15 >

この作品をシェア

pagetop