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陸也かあ
「うん、よろしくっ」
振り向くと、夏芽が
驚いたような目で。
いや、夏芽だけじゃない。
他のみんなも
陸也との会話を終えると、
真っ先に近づいてくるのは夏芽。
「波奈。もしかして分かってた?」
その一言になんとなく全てが分かった気がする
「えっと、あれが西山君?」
「うん。波奈、すごいじゃん!」
まさか、あれが西山君だったなんて
西山陸也
今、はっきりと分かったあなたの存在
あれだけ私を苦しめたあなたは
何も知らぬように
まるでイタズラのように現れた。
そして、これからあなたはもっともっと
私を苦しめるという事は
なんとなく、分かっていた事なのかもしれない。
私の初恋は、嵐のように訪れた
本当の春が、今始まった。。。。。。。