clock


西山。西山。西山



あの時から、ずっと

私の心を惑わせるのは

その名前の人物。



この広い学校のどこかにいる、


その存在を知りたくて


顔も知らないそいつが気になって




気になって



気になって





しょうがない。






「あれー?やっぱ気になる?」



夏芽にはいつも心を読まれる。


嘘ついたって絶対バレる





「夏芽があんなこと言うからー!」




「西山君は2組。」





そんな言葉をポツリ、言うと


夏芽は教室に戻ってしまった。



< 8 / 15 >

この作品をシェア

pagetop