Pure
「佳織~」

1時間目から寝っぱなしの佳織。

よくみるとすごいクマ。

いつもはメイクで隠れてるから気づかなかった。


え……

隙間から見えた、

沢山のアザ、傷。

腕にはリストカット――

たくさんの傷。

「ごめん、ごめんね」

あたしはそこで泣きじゃくった。

佳織の事は分かってあげてるつもりだった。

だけど……

わかってなかったんだ。

「おわッ!!」

でかい声で目が冷める。

「やっべ、9時30分だ!!」

急いでる佳織。

「佳織、傷どうしたの...??」

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