Pure
―1年前

「お母さん、学校行きたくない」

毎日そういい続けた。

でも、お母さんは休ませてはくれなかった。

「行ってきな。」

そういって家を追い出す。


『死ね』『きもい』『消えろ』

そう書かれた机。

そこの上には毎日花が飾ってあった。

あたしは席に着くと、その油性ペンで書かれた字を消す。

消しゴムは1日1個使うようになった。

教科書にも書かれ、教科書は使えなくなった。

授業に追いつかなくなった。

「先生。保健室行ってきます」

毎日保健室に通った。

「毎日来て!!」

そう保健室の先生にも怒られた。




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