うしろの正面だーあれ



咲子達の行動を冷や汗をかきながら見ていた隆史は、咲子の咄嗟の言い訳で クラスメイトがこれ以上深く突っ込んでこなかったことに安堵した。



そして、黒板の隅に書かれてある日付を確認すると呟いた。



「1週間後…か…。」



そしてまた、深い溜め息を吐いた。



その溜め息は少し荒々しく、何か、見えないものに苛立っているようにも感じられた。



その様子を、タケルは遠くから見ていた。



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