うしろの正面だーあれ



ガチャッ・・



憂は、なるべく静かにノブを回した。



一喜に悟られない為だ。



と言っても、これから話しに行くのだが…。



いや、しかし、敵を討つ為には、侵略を悟られてはならない。



悟られては、返り討ちにあう恐れがあるからだ。



憂はノブをゆっくりと引き、沙良を心配して見た。



一瞬、理解に苦しんだ。



彼女の氷ついた表情に。



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