【短編】君の声も
みっちゃんはわたしにテープを渡して、ありがとう、だいすきだ、とほほえんだ。

わたしは走って帰った。


夜になって、部屋でテープを聴いた。

その中にはみっちゃんの声がつまっていた。

みっちゃんの歌が、曲がつまっていた。

わたしは色んな想いが頭をよぎって、泣いた。


テープの最後に、こうあった。

───僕は君を
好きでたまらない。

それはきっと
いつまでも変わらない。

君のこころも、手も

君の声も───

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