「おまたせしました」



ビールがテーブルに置かれると、待ってましたと南が手を伸ばした。



「それじゃあ松崎さん、いただきまーす」



ゴクゴク。



もう5杯目だというのに、まるで1杯目のような飲みっぷり。



「プハー、生き返るー!」


そんな南を呆れ顔で見ながら、



「ごめんね、遠藤さん。コイツが言うこと気にしないで」



「あ、はい」



理穂はハハッと笑って、自分もビールを手にとった。


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