しばらく、二人は黙々とビールを飲み続けていた。



周りからは、こんな二人でも普通のカップルにみえるのだろうか?





・・・私も帰りたい。



理穂がチラリと時計を見た時、やっと松崎が口を開いた。



「―――遠藤さんって、彼氏いるの?」



「いませんよ」



そう答えて、理穂はニコっと笑った。



「松崎さんは?」



理穂の問いに松崎は肩をすくめた。



「もう5年もいないよ」



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