2章
「それで?」



「それでって・・・」



南の問いに理穂は、ウーンと唸って箸を止めた。



「松崎さんに告白されたんでしょ?何て返事したの?」



南が身を乗り出す。



「もちろんオッケーしたんでしょ?」



「もちろんって・・・」



理穂はため息をついた。




――――今はお昼休み。二人は会社の空き部屋で弁当を広げていた。



「・・・断った」



理穂の言葉に、南は目を丸くした。



「え?今、何て」



「だから、断ったの」






< 26 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop