恋
「―――それがさぁ、うちの彼凄いヤキモチやきで、本当参っちゃう」
やってきた日替わりランチに手をつけながら、南はフーッとため息をついた。
「それだけ想われてるってことじゃない?羨ましいわ」
「あそこまで束縛されるとちょっとね・・・。理穂の彼氏は?」
南に訊かれ、理穂は箸をとめた。
「私、彼氏いないんだ」
「え!?」
南の声に、店内の客がこちらを振り返る。
南はおかまいなしに続けた。
「聞いたことなかったけど、絶対にいるもんだと思ってた!なんで?理穂凄い美人なのに」