「お疲れさまでした」



仕事を終えると、理穂は周りに挨拶して会社を出た。



―――なんでだろう。



好きな訳じゃないのに・・・気づけばいつも松崎さんの姿を探してる。



「はあ・・」



理穂は、赤信号で立ち止まった。



告白なんてされたら、意識しちゃうじゃない!



ブンブン頭を振って、邪念を払う。



「さ、お酒買って帰ろう」



青信号になった横断歩道を、理穂は歩き出した。









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