この街にやって来て、もうすぐ一年。



理穂は住み慣れてきたアパートに戻ってくると、フーッと息をついた。



冷蔵庫に入れておいたビールを開け、一気に半分ほど飲み干す。



「・・・新しい恋か」



―――言うのは簡単なんだけどね。



ビールを片手にグッタリとソファーに座り込んだ。



時々、ふっと思う。



礼二さんの事・・・



今頃何してるのかしら?


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