理穂は迷った。



今はそんな気分じゃないんだけど・・・。



チラリと時計を見る。



八時かぁ。



「ねぇ、理穂聞いてる?駅前の居酒屋。分かるでしょ?そこで飲んでるから、早く来てね」



「えっ、南?」



―――電話は既に切れていた。



もう、強引なんだから!



理穂は残りのビールを飲み干すと、フーッと息をついた。



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