天使の階段
統吾君は優しい。
でも今は、そんな優しい言葉じゃ癒されない。
「ねえ、統吾君。」
「ん?」
「最後まで、産むかどうか迷ったって、私に言ったよね。」
「……ああ。」
私は統吾君に、何を求めていたんだろう。
「少しも考えてなかった。どうしたらいいか、分からなくて……そのまま放っておいたの。そしたら勝手に、ここまで大きくなっちゃっただけ。」
統吾君は黙って、話を聞いてくれた。
「相手の人も、実は知らない人なの。お金が欲しくて……売ったの、自分の体を。」
軽蔑してほしい。
「赤ちゃんの事なんて、一切考えてなかった。早くいなくなって欲しい……それだけしか、思ってなかった。」
なんて最低な人間だって、傷つけてほしい。
でも今は、そんな優しい言葉じゃ癒されない。
「ねえ、統吾君。」
「ん?」
「最後まで、産むかどうか迷ったって、私に言ったよね。」
「……ああ。」
私は統吾君に、何を求めていたんだろう。
「少しも考えてなかった。どうしたらいいか、分からなくて……そのまま放っておいたの。そしたら勝手に、ここまで大きくなっちゃっただけ。」
統吾君は黙って、話を聞いてくれた。
「相手の人も、実は知らない人なの。お金が欲しくて……売ったの、自分の体を。」
軽蔑してほしい。
「赤ちゃんの事なんて、一切考えてなかった。早くいなくなって欲しい……それだけしか、思ってなかった。」
なんて最低な人間だって、傷つけてほしい。