いじめの刑
ガラガラ
バッタン
今度は大きな音をたてて入って来た人がいた。
あおだ…
今は、あおとは喋れない。
でも、あおは喋りかけて来た。
『おはよう。麗。』
涙がでてきそうなくらい嬉しかった。
独りぼっちの麗に、おはよう。
と、ただ一言かけてきてくれる人がいてくれた…
『おはよう。あお。』
すると、隣の席の奏音も、
『おぉ~!おはよう。圭斗、飯田!』
と言ってくれた。
『おはよう…』
嬉しかった。
麗にはあおと、他にも優しくしてくれる男子がいる…
それだけで、嬉しい。
でも、彩華達は麗をつめたい目で見ていた。
『なんで男子は麗なんかとしゃべんのかなぁ?ねぇゆー??』
あれから結衣は彩華と一緒にいるようになっていた。
こわい…はぶかれたくない。
ごめん…ごめんね麗。
『えっ?うっうん…
……………男好きなんだよ。』
『きっとまたちょうしのるね、あいつ。』
『せっかく、可哀相な人になってたのに、つまんないの。』
いつの間にか、麗のてきになっている人がふえていた。