いじめの刑
最近は、あおと学校から少し離れたところから、手をつないで帰っている。
『好きな人誰?』
あおが聞いてきた。
『バカじゃないの?
麗は、あおが好きなんだよ☆
分かるでしょ?
なんでそんな変な事聞くの?』
きゅうにあおは真面目になった。
『………最近さぁ、奏と麗仲いいよな?
きっと奏は麗のことがすきなんだよ。』
ふきだしてしまった。
『まっさかぁ~
奏音は、麗なんて好きになんないよ。
たとえ奏音が麗の事好きでも、麗はあおがいいのっ。』

思わずあおにとびついてしまった。
そして、涙がでた。
どうして麗だけ、つらい思いしなきゃいけないの?
最悪…もぅ何もかも分かんない…
いじめは毎日ひどくなっていた。
『みんな、麗なんか無視しなよ。』
彩華がみんなにひろめた。
みんな、無視しなきゃハブカレル。
みんな、必死に生きている。
無視されるか、無視するか。
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