いじめの刑
へっ…
笑ってる…
そんなに笑えるの?
麗は真面目に聞いてるのに?
『引っ越したい…』
お母さんの顔が笑いから怒りへと変わっていくのが分かった。
『だめ?』
今度が麗が嘘の笑いをつくった。
『はぁ??
……どうして?
冗談でしょ??
馬鹿じゃねえの?』
どうして?
どうしてって言われてもなぁ…
馬鹿?
馬鹿って言われてもなぁ…
『麗、学校がいやなの。
もう何もかもリセットして新しくやり直した……』
そういってお母さんを見た途端……
ピシッ
ほっぺが痛くなった。
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