いじめの刑
ガチャ…
築30年くらいの古いアパートの鈍そうな音がした。
でも、お母さんは気づいてない。

『――っい……………』
泣いているの??
なんで泣いているのか分からなかった。
『おおっ麗お帰り!』
お母さんは麗にきづいた。
『あっ結衣ちゃんから手紙、きてるわよ。
よかったわね!!』
えっ!?
結衣??
見たくないなぁ……
でも、結衣が手紙を送るなんてなんか大切な用事にちがいない!!
見ようとしない自分を言い聞かせた。
便箋は微妙に誰かが見たようなあとがあった。
でも、見る事が優先!!
手紙をひらいた。
【麗へ
久しぶり!
麗、元気??
結衣は、すんごく元気★
新しい友達は少しできたの!

それでね、彩華の話はね、この手紙があの日の朝入ってたの。
だから、私を信じて!!
私は麗とずっと友達でいたいの!
だから誤解をときたいから…
もし、結衣をまた友達としていさせてくれるならこの送られてきた住所に手紙、ください。
そして彩華とも…ね??】
その手紙は手紙にはさんであった。
【ゆーって麗の事好き?
嫌いだよね?
うちは、大っ嫌い。
みんな麗を嫌ってるんだよ。
だからさ、ゆーもうちらに協力してよ。
それは、朝みんなが麗の下駄箱、靴の中、机の中、ロッカーに手紙を送る事にしたの。
内容は、“麗ウザい”“麗死ね”“麗キモい”とか、自分で考えてだしてね☆
誰がだしてないかすぐわかるから。
ねっ、親友でしょ?
☆親友より☆】



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