いじめの刑
次の学校は近くの新しくできた学校だった。
みんなとのお別れははすぐに終わった。
でも、奏音に休み時間屋上に来るように言われた。
用事があって遅れて行くと奏音が外を見ていた。
『遅れてごめんね。
……………奏音、ほんと今までありがとね。』
心から感謝してるよ。



『……ぉ……』
ん??
何か言った??
『俺……』
俺??
小さい小さい声でいった。
『俺、メールすっから。』
『メールって……
携帯買ってもらったの??』
うんとうなずいた。
麗は嬉しかった。
『ありがと。
迷惑かけてごめんね。
もう男子と仲良くしていいからさっ。』
奏音が麗の方を見た。
『俺…さっ、麗が


すっ好きなんだ。
無理して麗といるんじゃなくて、好きで一緒にいたんだ。すっ……』
『もうこれ以上言わないでっ!!』
奏音は今度は悲しい目で麗を見た。

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