いじめの刑
こうゆう事をお母さんにいつも相談する。

今日の事も話した。
お母さんは困った顔をしたけど、麗をだきしめてこう言った。
『麗、かわったわね。つよくなったね。』
かわった?
前からこの性格でしたけど??
かわったのはお母さんだよ…
小学校の時は相談なんて無視されてた気がするし…
もっとも、相談することなんてなかったけど(笑)
『………でも、無理しちゃダメだよ。
もう少し我慢してればきっとわすれちゃうよ。
過去なんて気にしちゃダメだからね。』
過去ってなんの事?
『ねぇ、過去って何?』
お母さんは麗と同じような疑問の顔になった。



この子…

いじめのことを忘れたの?

なわけ……ないわよねぇ?

きっと忘れたいのよね……

『ううん。
なんでもないわっ』
否定のような嘘のような意味のわからない返事だった。
よけいあやしい…
< 66 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop