いじめの刑

私のいじめ

『ギャァァァァ~~!!』
と聞いたことのない叫び声が聞こえた。
いそいで声がした中庭へ向かった。
さっきの叫び声は菅野 遥だった。
『はっ…遥どうしたの??』
なにも知らない麗たちは遥の指さす方を見た。
それは、④Fの屋上に立っていた優南だった。
自殺??
でも、この高さ、しかも中庭の木があって、落ちたら打撲、最悪骨折するところだった。
すると、下を見ていた優南の後ろから先生が止めにはいった。
その声は麗達にも聞こえた。
『キャッ』
『やめてよぉ~~』
麗はこの声を聞いて優南をいじめていた事がゆっくりスライドされた。
《うざい》《死ねば?》《まだ学校きてたんだ》《あんただぁれ??》
こんなに優南をおいこんでたんだ…
麗は全然気づかなかった。
気づいてたとしても、気づかないふりをしていた。
ごめん…ゴメン…
ゴメンね優南。
『ひどいよね麗。』
はっ???
明日香の声だった。
< 74 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop