仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。
14 予想外
「っウィリアム様!」
「わっ……! なんだ。なんなんだ。一体」
私が彼が普段の時を過ごす離宮の居間に飛び込めば、ソファで本を広げたまま顔にかけ眠っていたウィリアムは、本を床に落として上半身を起こしていた。
「大変です! キャンディスさんが、ウィリアム様の離宮侵入の容疑で、衛兵たちに拘束されてしまったんです!!」
とんでもない話を聞いてから、言葉の意味を咀嚼出来なかったのか、ウィリアムは表情の抜け落ちた顔でしばし固まった。
「……はああぁぁぁぁああ?」
眉を顰めなんとも言えない表情で、ウィリアムは唸った。
ウィリアムがそうしてしまう気持ちは、わかる。本当に常人には何が何だかさっぱり理解不能な事態が起きてしまった。
「わっ……! なんだ。なんなんだ。一体」
私が彼が普段の時を過ごす離宮の居間に飛び込めば、ソファで本を広げたまま顔にかけ眠っていたウィリアムは、本を床に落として上半身を起こしていた。
「大変です! キャンディスさんが、ウィリアム様の離宮侵入の容疑で、衛兵たちに拘束されてしまったんです!!」
とんでもない話を聞いてから、言葉の意味を咀嚼出来なかったのか、ウィリアムは表情の抜け落ちた顔でしばし固まった。
「……はああぁぁぁぁああ?」
眉を顰めなんとも言えない表情で、ウィリアムは唸った。
ウィリアムがそうしてしまう気持ちは、わかる。本当に常人には何が何だかさっぱり理解不能な事態が起きてしまった。