お姫様の条件


チュンチュンとスズメの鳴く声がリビングに響く。
……あいつの声も響いていた…
「おーきーろーーー!!!」
「…はへ!?」
私は気付くと谷川に両肩を掴まれ、前後にガタガタ揺らされていた。
「いたたたたた!!谷川さん、やめて下さい!私だって一応怪我を…」
私は必死に抵抗する。
「お前の怪我など知らん!それよりさっさと朝飯を食え。今日はダンスレッスンだぞ」
「鬼川!!!」
いや、こいつは鬼じゃない。
もはや悪魔だ。
反論した私に対し、悪魔川は一発ゲンコツをくらわされた。
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