お姫様の条件
 
 
…という私の思いも虚しく、現在居残り中。
「せんせー、もう帰してー」
机をガタガタやる私と、無視してカタカタとパソコンをいじる先生。
数学の問題は、あと20題ほど残っている。
「…はぁー」
私は仕方なく、残りの問題に手をつけた。
 
何分が経過したんだろうか。
時刻は6時を回っていた。
「……お、終わったあぁー」
私は今にも死にそうな声を出す。
「お疲れ様。帰っていいぞ」
「はい!!さようなら!!!」
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