げーのーじん!
…………………
んー、何か話しかけた方が
良いのかなー。
ていうか田口さんって絶対
天然だよな。天然つか
不思議ちゃん ?
可愛いけど、面白い。
んなこと考えてると、彼女はいきなりバッと振り返って、俺のほうへ近寄ってきた。
えっ?なになになに!?
自然と高鳴る心臓。
「あのっスパイさん!スパイさんて加宮准君のお友達さんですか!?」
またまたまた、
…………はい?
何を言ってるんだろうこの子は、
ていうか俺はいつから
スパイサンになったんだよ。
「えっと、どういうことかな?
あと俺さ、一応CHIAKIって名前で通ってるんだけど。」
「あっそうだった。
じゃあちぁきさん!
ちぁきさんは加宮准君のお友達なんでしょうか?」
“ちあき”の発音がなんとなく
“ちゃき”に近い感じがするけど、まぁいいか。
「加宮准?准とは、うんそれなりに仲良いけど…。」
ちょっとしたメル友ってやつかな。親友とまではいかないけど。
と付け加えた。