げーのーじん!
「……………す…すごい!!!」
田口さんは目を見開き、子供が喜んだ時みたいに
ぴょんぴょん跳ねはじめた。
さっきの泣き顔が嘘みたいに、キラキラした笑顔で俺をみる。
まっ眩しい 。
「私、加宮准君の大大大ファンなの!いいなぁ、准君とお友達かぁ。」
そうか…、月9主演の俺の事は全然知らなかったのに、准のことは大大大好きなのか…。
胸が痛い。
なんだろう、自惚れてたのかな。
「あっもうこんな時間だっ。それじゃあちぁきさん。おやすみなさい。」
「あぁ、おやすみなさい。」
彼女はパタンと部屋に入って行ってしまった。
うーん、モヤモヤする。