巡恋-出逢ってくれてありがとう-
『麗子~♪おめでとうっ♪』

『おめでとぉ~♪』

「ありがとぉ~♪♪♪」

『麗子っ!良かったぁ~♪』


職員室から教室に戻ると…

里沙が私に抱き付いて祝福してくれた





『お姉ちゃん、麗子が合格しなかったら大阪行けんとこやったし…。ホント良かったw』

「楽勝だってw」

『嘘付けっ!超ビビって試験直前にメールしてきたくせに~っ!』

「もぉー…それ言ったらいかんてー…w」





真希と真樹は…

推薦では無く

一般入試での受験

里沙は…

皆と一緒に過ごせる

残り少ない時間を

楽しんでいた





『麗子は…もう卒業式まで学校来んの?』

「…そだね…私、担任にも嫌われてるし…超邪魔扱いやし…」

『あはははっ♪気にせんでイィって♪』

「もう卒業式の風紀の事まで忠告されたしねっ!」

『マジでっ!?w』





いつもの4人の会話

こうして…

セーラー服で話す事も

もうすぐ終わり…





コノ頃の私は

コノ3人が心の支えだった





家でも孤立

先生達からも目の敵

瑛汰との関係にも疲れ…

唯一…

素の自分で居れる

仲間だった





里沙…

私…

コノ時は分からなかった





里沙と離れるのが…

どれだけ精神的なショックを受けるかなんて





里沙の支えが…

どれだけ大きくて

深かったかなんて
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