スーパーNEMO大戦


「え?いや・・・なんで、そうなるの??美里は今回は・・・。」


「あの時、カオリはなんて言った?」


 私は覚えている。カオリがなんて言ったか。


 だから、私も前線に立つ!


 カオリと一緒に、最前線で戦ってみせる。


「え?」


「自分の世界のことは自分で決着をつけると言ったんだよ。」


「え?・・・言ったかしら?」


 うん・・・たぶん、ぶっちゃけ言ってないと思う。


 でも、なんていうか、この際、言ったことにしてしまえ。


 世の中、勢いは大切だ!


「言った!だから、私もカオリと一緒に戦う。私たちの世界の事件は、私で決着を付けなければいけないと思う!・・・それに、アルクさんたちに貸した蛍光灯は私のものなんだからね!返してもらうまでは帰れません!」


 断固として、譲るつもりはなかった。


 大事な友人が、敵の本拠地に乗り込んでいって、自分は避難所でびくびくしているなんて、そんなことできるはずないのだ。


 カオリが行くなら、私も行く!


 役に立つ立たないはこの際、二の次!


 怪我をするかもしれないとか、下手すりゃ命を落とすかもしれないとか、そんな議論は三の次だ!


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